従来のリサイクルバルブは流路を切り換える際に、バルブ内で一時的に送液がストップされてしまうため、システム全体に背圧がかかり、流路系の内圧がその間高圧状態となってしまいます。これはカラム内圧の上昇降下を繰り返すことにより、カラム性能劣化や検出器のフローセルの破損等の原因になります。

本製品では切換時にバルブ内での送液が止まらないように特殊加工が施されておりますので、上記のようなトラブルはなく、安心してお使い頂けます。

前述のような危険を避けるため、従来のリサイクル分取システムでは切換時にポンプの送液を停止し、完了後に再始動させる必要がありました。本製品では送液停止不要なので、そのような時間はかかりません。

新規のリサイクル分取システムを一式用意する場合、使い方を一から覚えていく必要があります。本製品ではバルブを追加し、使い慣れた機器を流用しますので、その手間は最小限で済みます。

システム一式を新たに購入するのは大変なコストがかかります。既に通常の分取システムをお持ちでリサイクル分取にも対応させたい場合には、本製品の費用だけで実現でき、非常にローコストです。

本製品は液体クロマトグラフ専用ではありません。アイディア次第であらゆる用途に活用可能です。下記の仕様にはない特別仕様のご注文も承っております。詳しくは弊社までお問い合わせ下さい。